ブログ説明


若者の心の扉を開き、いのちの感覚を目覚めさせ、知力・体力・気力を充実させ、

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役立つ人間に成長することを願い、若者の「生き方」と「働き方」と「自立」を応援しています。


2018年4月6日金曜日

2018/04/06 さおりさんと一緒にいて



4月3日のさおりさんの誕生日

私たち生き方・働き方学校のみんなは、
早穂理さんが寝ているナナカマドと呼ばれる部屋の外にある
「早穂理さんデッキ」に集まり、早穂理さんに歌を届けました。

歌は、いのちの森の料理長である、鷲尾さんが作詞した「ニコニコちゃのchan」です。
メロディーはとなりのトトロと同じです。
天気がとても良くて、暖かかったので、
窓を開けて早穂理さんに直接みんなの声を届けることが出来ました。
早穂理さんにも想いが伝わったのか、なんだか嬉しそうな表情をしていました。

そんな早穂理さんのそばで1から早穂理さんのケアを学んでいる実習生がいます。
2月に母屋で早穂理さんと関わり始めた実習生のAさんが2カ月早穂理さんと一緒にいて学んだことを書いてくれたのでご紹介します。



さおりさんと一緒にいて

私が母屋に来てから2か月が経ちました。
最初は教科書作りの実習ばかりをしていたのですが、
少しづつ、さおりさんケアに入らせていただいて、
今は、風邪ひきさんがいたため、体制が変わり、
1日の中の長い時間、さおりさんケアに入らせていただいています。

さおりさんと向き合う中で、まだ2か月ですが、私は色んな事を知り、学びました。

簡素で風邪ひきさんが出て、スタ実の食事も全て母屋で作り、
外にも一切出ずに接触もしない、簡素から来たものは消毒し、
書類は袋に入れてリビングに入れる、私は最初、なぜここまでしなきゃいけないのかわかっていませんでした。

私がソーラン節に出れますか?と聞いたところ、
スタッフの平岡さんに「何言ってるの!さおりちゃんのこと考えたらそんな言葉は出てこないよ!母屋に居る意味をもう一度ちゃんと考えてみて」と言われて、
私は初めて、さおりさんと一緒に過ごすとはどういうことなんだろう、と考え始めました。

さおりさんは、喉に穴をあけてそこから呼吸しています。

人は口などで吸った息は菌などが入りずらいように
いくつものフィルターを通って肺に行きますが、
早穂理さんはそのフィルターが無いため菌が大変入りやすく、
菌が少しでも母屋の中に入ると普通の人はかからなくても、
早穂理さんはかかってしまう、
更に、普通の人が37℃の熱の菌で早穂理さんは40℃の熱が出るという事も教えてもらいました。

こんなにやらなくてもいいんじゃないの?
このくらい、少しだったらいいんじゃないの?という私心の思いが
早穂理さんの命を奪う事になるんだと知りました。

また、早穂理さんケアの方たちが本当に命がけで早穂理さんを守る、
早穂理さんを守ることが自分の生きる使命なんだという生き方にも
私はうまく言葉にはできないけれど、なんだか心を打たれたというか、
なんだかすごいな、という思いになりました。

夜中中ずっと起きていて、朝5時の上がる時間になっても、
早穂理さんのこまごましたことをやっていて、寝なくていいんですか?と聞くと
「寝ることに執着しない」と答え、
疲れていても、休みたい、という思いや、寝たい、という思いは
早穂理さんを思っていれば出てこないんだ、出てきたとしても勝つんだ、と思い、
また、だからと言って起きていれば良いというわけではなく、スタッフの平岡さん、りえさんの間で、
「はやく上がって休んで!少ない人数でやってる今、1人でも体調崩して欠けたら困るの!」
というちょっとした口論を聞いた時、
この二人は、早穂理さんのことを思っているから、
正しいことを恐れずに相手に伝えることが出来るんだ、
母屋という小さな空間の中で、私だったら言い争いは怖いと思ってしまうだろうな、
それも私心なんだな、と思い、常に、自分よりも早穂理さんという精神に、
どれだけ自分が自分のことばかりを考えていたのかを知り、
そして、自分のことばかり考えている自分と、
他者の事を考えている人を見て、
なんだか、他者のことを考えている方がキラキラしているなあと感じ、
でも、自分がそういう人になれる日はくるのかなあ?と考えてしまいます。

そんな私でも、最近気づいたことがあります。
私は、早穂理ケアに入らせていただきつつも、
少し総務の事務もやらせていただいています。

まだ、効率良くもできないし、パソコンの技術もないため、
簡単なものでも時間がかかってしまい、なかなか1日で終わらせる事務が終わりません。

それで、早穂理さんのケアに入らせていただいている時間中に
事務のことを考えてしまうことがありました。

あれが終わらなかったらどうしよう、あれもやらなきゃいけない、
と事務のことばかり考えてしまい、
早穂理さんのそばに居ながら、早穂理さんに心を100%向けられていなかったときがありました。

でも、そんな自分に、平岡さんが去年の夏、
早穂理さんが死にそうになった時のことを話してくれました。

肺にたんが溜まって取れない、早穂理ケアの人は1日中吸引し続けて、
それでもとれなくて、早穂理さんはずっと苦しそうで、
平岡さんが仮眠してきなさいと言われ、
眠れるわけなかったけど寝ないと次にかわれないから無理やり寝てると、
「平岡さん、早穂理さんもう終わりかもしれないから起きて」と言われて起こされたこと、
それでも、最後の賭けのような感じで
普通の人は一生でも打たないような量のステロイドを打って
少しずつ良くなって、なんとか回復して、今の状態にあること、
でもその大量のステロイドは、本当に最終手段というような手段で、
だからもし、次早穂理さんが病気になったら、治せる薬がないかもしれない、
打つ手がないかもしれない、お医者さんにも危ないと言われてること、を教えてくれて、

最後に、平岡さんは、「だからね、今、こうして早穂理ちゃんが穏やかに寝ていられること、
笑顔を見せてくれていることは、本当に幸せなことなんだよ」と私に言ってくれました。

その言葉を聞いて、私は、ああ、今、幸せなんだな、こんなに幸せなのに、
自分の心はそこに向いていなくて、この幸せをかみしめることをしていなかったなあ、
早穂理さんといられること、早穂理さんに触れられること、
早穂理さんの顔を見れることがこんなに幸せなのに、
自分はそれに気づけていなかったなあ、と心から思い、
幸せをかみしめました。

そして、それからは早穂理さんと一緒にいる時は早穂理さんに真っすぐ心を向けて
余計なことは考えず、空いた時間に短時間で集中して自分のやるべき事務をやろうと、
決めました。

私は、自分の中で色々考えてしまっていたり、過去にとらわれてしまったり、
執着して依存してしまったり、そういう部分がなかなか抜けないし、
ミスも多く自分が嫌いだ、とか、生きている意味が分からないとか思ってしまう時もあるけれど、
今に生きる、今が幸せだという事を忘れずに、今を幸せだと思って生きることは本当に幸せなんだなあと気づきました。

母屋に居て、幸せとは、条件なんてなくて、自分が幸せと感じれば、それでいいんだなあと思いました。

周りに感謝して、今に感謝して、今を大切に生きていきたいです。
これが2か月で早穂理さんが私に教えてくれたことです。


実習生 A.C